あいまいな間仕切りで多様な空間を演出する

2011.11.05

襖で中の部屋同士を仕切る。縁側で外と内をなんとなく仕切る。用途を決めないで組み合わせて多様に使い分ける。和服の組み合わせにも通ずる、ニッポンの知恵の真骨頂だ。我が家にも「夫婦の主寝室」や「子ども室1、2、3」という用途別の部屋はない。書斎も含めて、子どもの成長とともに変化させて使いまわせばいいと考えている。昔の日本間では、障子で仕切られた部屋同士の間で、聞くでもなく、聞かぬでもない「あ、うん」の関係が保たれていた。

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外の目差しをさえぎるでもなく、さえぎらぬでもない、やさしい光の室内への導入もそうだ。そうした曖昧さは、日本人本来のやさしさと懐かしさにつながっている。余談だが、「懐かしい」という言葉は、フランス語では正確に訳せないそうだ。英語でもどうなんだろう?ノスタルジーじゃあ、違うような気もするのだけれど……。