土地、戸建住宅、商業物件、マンションの担保別に融資金の回収実績率を見てみたい。もっとも回収実績率の悪いのは「土地(更地)」だ。一見、更地は競売の際、建物と違って外部から土地の不法占拠の有無などの利用状況を確認できるし、落札後の利用度も高いので応礼者の人気が高いであろうと思われる。しかし、実際は逆の現象が起きている。もしかすると、金融機関が融資時に更地のメリットを意識しすぎて、高い評価をし、高額の貸付をした結果であろうか。戸建住宅の回収実績率は四種類の中では最高だ。同じ個人用であっても。マンションに比べて一〇ポイント以上高い年もある。価格が高額で、使用範囲も限定されており、落札されにくいと思われる商業物件でも、回収実績率は土地、マンションより高い。なお、東京地裁の平成一四年の担保別一件当たり落札金額は、商業物件九四〇〇万円、土地五八〇〇万円、戸建住宅三七〇〇万円、マンション一七〇〇万円であった。常識的な数字である。東京、大阪、名古屋各地裁の落札金額で三都市の地価水準を見ると、大阪の地価は東京の六割弱、名古屋は東京の三割弱、大阪の半値見当となっている。
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