「時間」の手抜き

2011.10.21

工事に着手してから完成するまでの期間を「工期」という。工事期間の略である。建築工法には「在来の木造軸組工法」や「2×4(ツーバイフォー工法)、「軽量鉄骨工法」など種々あって、工法によって工期が違う。また、建築する延べ床面積によっても違ってくる。広い面積を仕上げる方が、工期が長いのは当たり前。延べ床面積100吋を木造軸組工法で建築する場合には、およそ4か月かかる。したがって、設計から完成まで6か月くらいかかる。

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建築工事は工程表に従って進む。工事前に工程表を出してもらい工期を確認しておくことが大事。工期が短すぎるのは問題だ。家はそんなに早く完成するものではない。軽量鉄骨造りなど建築工法によって工期に差はあるが、絶対に必要な工期がある。すべての工程を消化するのに必要な期間だ。2〜3日早く完成するのならわかるが、2〜3週間も早く完成するわけがないのだ。もちろん遅すぎても問題だが、早く完成して喜ぶのは間違いで、どうしてこんなに早く完成したのか疑うのが先だ。工期が短すぎるということは、必要な工程を省いた可能性がある。「手抜き」はなにも部材や金物などの「手抜き」だけではない。「時間の手抜き」もある。早く完成させるということは「時間を省く」ことだ。「時間を省く」ことは「工程を省く」ことで、つまりは「瑕疵」を造ったことになる。ようするに欠陥工事をしたのだ!職人の給料は日割り計算が多い。ということは、早く家が完成すれば、それだけ職人に支払う手間賃が少なくてすむ。支払う手間賃を安くあげたいから、業者は早く完成させようとする。だから、「時間を省き」、結果的に「手抜き工事」をするのだ。